今回は「株初心者講座：仕手株編」と題し、株式市場のタブーとも言える「仕手株」について深掘りしていきます。仕手株と気づかずに取引すると、大損してしまうことがあります。私自身も2013年から株式投資を始めており、初心者時代に仕手株の概念を知らずに大きな損失を出した経験があります。この記事では、仕手株の特徴や見分け方、そして注意点について詳しく解説します。

仕手株とは何か？

仕手株とは、意図的に操作された株のことを指します。特に材料がないのに急にストップ高やストップ安になることが多いです。例えば、私が株式投資を始めた最初の1～2ヶ月目に、2日連続でストップ高している銘柄に飛びついて大損した経験があります。初心者の頃は、2日連続で上がっているから3日目も上がるだろうと考えがちですが、そう単純ではありません。仕手株というものが実在し、その株価は急に変動することがあります。

仕手株の定義と市場での位置づけ

野村證券のWEBサイトの用語集によると、仕手株とは短期間に大きな利益を得ることを目的として株式市場に参加する投資家を「仕手」と呼び、これらの人々が好んで売買の対象とする銘柄のことを指します。三井住友の解説でも、仕手筋が手掛けている銘柄のことを仕手株と呼び、相場の流れによって変わることが多いとされています。仕手株とそうでない株の区別は必ずしもはっきりしていないため、見分けるのが難しいです。

仕手株のチャートと売買代金の特徴

仕手株のチャートを見ると、急激に株価が上がり、その後急激に下がることが多いです。特に注目したいのは売買代金の急激な増加です。このような動きを示す銘柄は往々にして仕手株と呼ばれます。例えば、ある銘柄がずっと横横の状態が続いていたのに、急に売買代金が大きく増加してストップ高になることがあります。

仕手株の流れとその手法

仕手株の流れは以下の通りです：
1. コツコツと株を買い集める
2. 大量の買い注文を出して株価を上昇させる
3. SNSなどで話題にして注目を集める
4. 注目が集まったところで個人投資家に売りつける

この流れの中で、仕手筋は最終的に利益を確定し、個人投資家が高値掴みをすることになります。

仕手株の特徴と狙われやすい銘柄

仕手株になりやすい銘柄には以下の特徴があります：
1. 時価総額が小さい（100億円以下）
2. 出来高の流動性が低い
3. 注目度が低い
4. 不動株が少ない（20%以下）

時価総額が小さい銘柄は動かす金額が少なくても容易に操作でき、出来高が少ないため注目度も低いです。また、不動株が少ない銘柄は操作しやすく、仕手筋に狙われやすいです。

時価総額と不動株の関係

時価総額が大きい銘柄、例えばソニーやトヨタなどは仕手株になりにくいです。これらの銘柄を操作するには莫大な資金が必要です。一方で、時価総額が小さい銘柄は少ない資金で操作できるため、狙われやすいです。不動株が少ない銘柄はさらに操作しやすく、仕手株になる可能性が高いです。

貸借銘柄とは？

貸借銘柄とは、空売りが可能な銘柄のことです。空売りとは、株価が下がることを期待して株を売る行為ですが、貸借銘柄は仕手筋に狙われやすいです。急に上がった銘柄に対して空売りを入れる人が多いため、急激に株価が上がることがあります。仕手株に空売りを入れると大損する可能性が高いため注意が必要です。

SNSと仕手株の関係

SNSは仕手株を操作する上で非常に重要なツールです。SNSで話題になった銘柄は急激に注目を集め、株価が上昇しやすくなります。インフルエンサーのツイート一つでストップ高やストップ安になることもあります。複数のアカウントを使って、大人数があたかも注目しているように見せかける手法もあります。これにより、個人投資家が高値で掴むことが多くなります。

まとめ

仕手株は時価総額が小さく、不動株が少ない銘柄が狙われやすいです。SNSで話題になる銘柄も注意が必要です。仕手株の特徴を理解し、注意深く取引することが重要です。初心者は特に注意が必要で、知識を持って取引することが大切です。

関連する質問と回答

目次

1. 関連する質問と回答
   • 仕手株の見分け方はありますか？
     • 初心者が仕手株に手を出すのは危険ですか？
     • 仕手筋とは誰のことを指しますか？
     • 仕手株のリスクを避けるためにはどうすれば良いですか？
     • 仕手株で利益を上げることは可能ですか？

関連する質問と回答

仕手株の見分け方はありますか？

仕手株の見分け方は一概には言えませんが、時価総額が小さく不動株が少ない銘柄、そして急激に売買代金が増加する銘柄は仕手株の可能性が高いです。SNSで急に話題になる銘柄も要注意です。

初心者が仕手株に手を出すのは危険ですか？

はい、初心者が仕手株に手を出すのは非常に危険です。仕手株は意図的に操作されるため、予測が難しく、大きな損失を出す可能性があります。まずは仕手株の特徴を理解し、慎重に取引することが重要です。

仕手筋とは誰のことを指しますか？

仕手筋とは、短期間で大きな利益を得ることを目的として株式市場に参加する投資家や集団のことを指します。彼らは意図的に株価を操作し、個人投資家に高値で売りつけることが多いです。

仕手株のリスクを避けるためにはどうすれば良いですか？

仕手株のリスクを避けるためには、時価総額が小さく不動株が少ない銘柄や、SNSで急に話題になる銘柄には手を出さないことが重要です。また、しっかりとした情報収集とリスク管理を行うことが大切です。

仕手株で利益を上げることは可能ですか？

仕手株で利益を上げることは理論上可能ですが、非常にリスクが高いため初心者にはお勧めできません。仕手株の動きを予測するのは難しく、大きな損失を出すリスクも高いです。利益を上げるためには、経験と知識が必要です。