【驚異の株発掘法】オニールのCANSLIMで最強成長株を見つける方法!

お兄の成長株発掘法のキャンスリム編ということで、ファンダメンタルに迫っていきたいと思います。そもそもこの本何なんですかとかチャート編とかについては概要欄にリンクが貼ってありますので、先にそちらの方をご覧ください。ざっとこの本を紹介すると、過去100年分のデータを分析しており、その中から成長株の共通点を発見したという内容です。今回は、キャンスリム編ということで、株を買うときに見るべきポイントを企業業績、いわゆるファンダメンタルにフォーカスして解説します。

冬季四半期のEPS(1株あたり純利益)と売上の重要性

まず、キャンスリムの「C」についてです。これは冬季四半期のEPS(1株あたり純利益)と売上のことを指します。具体的には、四半期ごとの売上とEPSが前年同期比で25%以上伸びているかどうかが重要なポイントです。

四半期ごとのEPSが伸びていても、それが一時的な特別要因によるものではなく、持続可能な成長かを確認するために売上もセットで見ることが重要です。例えば、特別な要因による利益増加(例:不動産売却や株式売却)ではなく、本業での売上がしっかりと増加している企業が望ましいです。

さらに、前年同期比で比較することが重要です。例えば、建設業界のように第4四半期だけ業績が良い企業もあるため、同じ時期での比較が必要です。

年間の収益増加

キャンスリムの「A」について説明します。これは年間の収益増加を指し、年間でのEPSが25%以上増加していることが理想です。年間での収益が安定して増加している企業は、急なEPSの上昇が期待でき、成長株としての可能性が高いです。

さらに、ROE(自己資本利益率)が17%以上の企業も評価が高いです。ROEが高い企業は、自己資本を効率的に使って利益を生み出しているため、経営のうまさを示しています。このような企業は、株価も上昇しやすいと言われています。

新製品や新経営陣の影響

キャンスリムの「N」は、新製品や新経営陣などの「新しい」要素を指します。企業の業績が急激に伸びる前には、新製品の開発や新経営陣の導入などの変化が見られることが多いです。

例えば、ガンホーの「パズドラ」のように、新しい製品が大ヒットすると、売上が急増し、株価も急上昇します。このような企業は、時代の変わり目に新しいものを生み出す力があり、成長株として期待できます。

株式の需要と供給

キャンスリムの「S」は、株式の需要と供給を指します。具体的には、発行済み株式数が多い銘柄は避けた方が良いということです。発行済み株式数が多いと、市場に株がたくさん出回っているため、株価の上昇が難しくなります。

これを時計の例で説明すると、世界に1本しかないロレックスと、1万本あるロレックスでは、前者の方が価値が高いですよね。同様に、株も発行数が少ない方が価値が上がりやすいです。

また、浮動株(個人投資家が購入可能な株)の数も重要です。安定保有株(機関投資家が保有している株)が多い方が、企業にとって株価を上げる圧力がかかりやすいです。

手動銘柄か否か

キャンスリムの「L」は、手動銘柄かどうかを指します。手動銘柄とは、四半期の売上やEPSが強く伸びており、株価のパフォーマンスも好調な銘柄を指します。市場を動かしているトップの銘柄を選ぶことが重要です。

例えば、同じ業界の複数の銘柄を比較し、一番株価が伸びている銘柄を選びます。売上やEPSの増加率も確認し、その中で最も成長している銘柄を選ぶことがポイントです。

機関投資家による保有

キャンスリムの「I」は、機関投資家による保有を指します。機関投資家とは、人のお金を運用している団体のことです。例えば、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や保険会社、銀行などが含まれます。

プロの投資家が保有している銘柄は、株価の値動きが期待できます。逆に、誰も保有していない銘柄は、株価の上昇が期待できない可能性が高いです。そのため、機関投資家が保有している銘柄を選ぶことが重要です。

株式市場の動向

最後に、キャンスリムの「M」は株式市場の動向です。どんなに優れた銘柄を選んでも、マーケットが下向きなら株価は上がりません。例えば、リーマンショックやコロナショックのような弱気相場では、成長株も下落します。

マーケットが強気なのか弱気なのかを見極めるためには、主要な株価指数(日経平均、TOPIX、S&P500など)を毎日チェックすることが大切です。出来高が増えているのに株価が横ばいの場合や、直近の高値や安値を超えられない場合は、マーケットのトレンドが転換する可能性があります。

関連する質問と回答

1. キャンスリムの「C」とは何ですか?

キャンスリムの「C」は、冬季四半期のEPS(1株あたり純利益)と売上のことを指します。具体的には、四半期ごとの売上とEPSが前年同期比で25%以上伸びているかどうかが重要です。

2. ROEが17%以上の企業を選ぶ理由は何ですか?

ROE(自己資本利益率)が17%以上の企業は、自己資本を効率的に使って利益を生み出しているため、経営のうまさを示しています。このような企業は、株価も上昇しやすいと言われています。

3. 新製品や新経営陣が重要な理由は何ですか?

企業の業績が急激に伸びる前には、新製品の開発や新経営陣の導入などの変化が見られることが多いです。このような新しい要素がある企業は、成長株として期待できます。

4. 発行済み株式数が多い銘柄を避ける理由は何ですか?

発行済み株式数が多いと、市場に株がたくさん出回っているため、株価の上昇が難しくなります。発行数が少ない方が、価値が上がりやすいからです。

5. 機関投資家が保有している銘柄を選ぶ理由は何ですか?

プロの投資家が保有している銘柄は、株価の値動きが期待できます。誰も保有していない銘柄は、株価の上昇が期待できない可能性が高いため、機関投資家が保有している銘柄を選ぶことが重要です。