個人投資家の勝ち負けを徹底分析!勝った株・負けた株ランキング公開【2023年最新版】

今回は、全国一斉個人投資家調査の結果を共有します。2020年1月から10月末までの期間において、個人投資家がどのようなトレードをしていたのか、そしてその結果についてお話しします。アンケートにはなんと2000件以上の回答が寄せられました。買っている人が54%、負けている人が46%という結果が出ましたが、その内訳や特徴について詳しく見ていきましょう。

投資歴と運用資金の傾向

まず、投資歴についてです。調査によると、1年未満の投資家が非常に多く、その割合は全体の約半数を占めています。また、運用資金についても興味深いデータが得られました。300万円未満の資金を運用している人が多数派で、3000万円以上の資金を運用している人も少数ながら存在しています。

このデータから見えるのは、比較的初心者の個人投資家が多いということです。初心者が多いということは、情報収集やトレードスキルの習得がまだ完璧ではない可能性があります。したがって、初心者向けの教育コンテンツやコミュニティが求められている現状が浮かび上がります。

利益と損失の割合

次に、2020年の利益と損失についてです。投資金額に対してどれくらいのパーセンテージで利益や損失が出たのかを尋ねたところ、ほとんどの人が10%以下の利益または損失という結果でした。これは、投資初心者が多いことを裏付けるデータであり、大きな利益を得ることができる人は少数派であることを示しています。

このデータを見て、投資初心者がどのようにして利益を上げるかが課題となります。小さな利益を積み重ねる戦略や、リスク管理の方法についての教育が重要です。

よく取引する株の種類

よく取引する株の種類についても調査しました。プラスになっている人は中小型株を好んで取引している一方で、マイナスになっている人は大型株に手を出していることが多いという結果が出ました。さらに、ジャンル別に見ると、プラスの人はグロース株を、マイナスの人はバリュー株を取引する傾向が顕著でした。

この結果から、成長性の高いグロース株に投資することで利益を上げやすいということがわかります。一方で、バリュー株に投資する人は、市場全体が低調な時期には特に注意が必要です。

トレードスタイルと期間

トレードスタイルでは、プラスの人は順張りが多く、マイナスの人は逆張りが多いという大きな違いが見られました。また、トレード期間についても、プラスの人は1週間以上の中期的なトレードを好む一方で、マイナスの人は短期間のトレードが多いという結果が出ています。

順張りは市場の流れに乗るスタイルであり、相場が上昇している時期には非常に有効です。一方で逆張りは、下落相場で利益を狙うため、リスクが高いと言えます。トレード期間についても、中期的な視点で投資する方がリスクを分散しやすく、安定した利益を上げやすいと考えられます。

ファンダメンタルとテクニカルの重視度

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のどちらを重視するかについて尋ねたところ、プラスの人はファンダメンタルを重視する傾向が強いことがわかりました。売上や営業利益率、四半期ごとの業績などを重視することで、企業の本質的な価値を見極めて投資を行っていることが伺えます。

一方で、マイナスの人はテクニカル分析を重視する傾向がありました。特に一目均衡表やストキャスティクスなどの指標を使う人が多い結果となっていますが、これらの指標は短期的な市場の動きを見るためのものであり、長期的な視点での投資には不向きであることが多いです。

情報源とトレードツール

情報源についても調査しました。プラスの人もマイナスの人も共にYouTubeを主な情報源としていることがわかりました。次に多いのがTwitterであり、これらのソーシャルメディアが個人投資家にとって重要な情報収集手段となっていることがわかります。

トレードツールとしては、移動平均線が最も重視されていました。これはプラスの人もマイナスの人も共通している点です。移動平均線はトレンドを把握するための基本的なツールであり、多くの投資家にとって信頼性の高い指標となっていることがわかります。

損切りと利益確定の基準

損切りと利益確定の基準についても調査しました。マイナスの人は損切り基準を設定していない人が多く、一方でプラスの人はシナリオが崩れた場合に損切りを行うという明確な基準を持っていることがわかりました。

利益確定基準については、多くの人が特に決めていないという結果となりましたが、プラスの人はある程度のルールを設けていることが多いです。ルールを持つことで、感情に左右されずに冷静なトレードができるため、結果的に利益を上げやすくなります。

保有銘柄数と監視銘柄数

保有銘柄数と監視銘柄数についても興味深いデータが得られました。プラスの人は監視銘柄数が多く、100銘柄以上を監視している人が多いことがわかりました。一方で、実際に保有している銘柄数は5銘柄以下が多いという結果となりました。

このデータから、プラスの人は多くの銘柄を監視し、その中から厳選して投資を行っていることがわかります。一方で、マイナスの人は監視銘柄が少なく、投資の選択肢が限られている可能性があります。

株仲間の存在と情報収集時間

株仲間の存在についても調査しました。プラスの人は株仲間が多い傾向があり、情報交換や共有が活発に行われていることがわかりました。一方で、マイナスの人は株仲間が少ないという結果が出ました。

情報収集時間についても興味深いデータが得られました。プラスの人は平日でも1時間から2時間、情報収集に時間をかけており、休日にはさらに長い時間をかけていることがわかりました。一方で、マイナスの人は情報収集にかける時間が短く、特に休日の情報収集時間が短いことが特徴です。

関連する質問と回答

1. 投資を始める際の最初のステップは何ですか?

投資を始める際の最初のステップは、まず自己資金の確認と投資目的の設定です。その後、基本的な投資知識を学び、自分に適した投資スタイルを見つけることが重要です。

2. どのようにして情報を収集していますか?

情報収集は主にYouTubeやTwitterなどのソーシャルメディアを利用しています。また、決算短信や企業のIR資料も重要な情報源となります。

3. 損切り基準はどのように設定していますか?

損切り基準は、投資シナリオが崩れた場合に設定しています。具体的には、購入時に設定した目標価格に達しなかった場合や、重大な企業ニュースが発生した場合などです。

4. 投資仲間はどのようにして見つけましたか?

投資仲間は、オンラインコミュニティやSNSを通じて見つけました。また、投資セミナーや勉強会に参加することで、リアルなつながりを作ることもあります。

5. 成功したトレードの秘訣は何ですか?

成功したトレードの秘訣は、順張りとファンダメンタル重視のスタイルを採用したことです。また、移動平均線を活用し、リスク管理を徹底することが重要です。

今回の調査結果から、個人投資家がどのようなトレードスタイルを持ち、どのように情報を収集しているのかが明らかになりました。これを参考にして、皆さんも自分の投資スタイルを見直し、より良い投資結果を目指していきましょう。