株式投資の基礎【チャート編】ローソク足と出来高で株価上昇の真偽を見極める方法!

今回は、株式投資の基礎勉強会ということで、ローソク足と出来高について解説していきたいと思います。今回参考にする書籍は、「出来高価格分析の完全ガイド」という本です。この本は株式投資の入門書として非常に有名で、ローソク足や出来高についての理解を深めるのに最適です。

株式投資において、業績やファンダメンタルズにフォーカスされがちですが、テクニカル分析も非常に重要です。特に、ローソク足と出来高は株価の動きを読み解くうえで欠かせない要素です。このブログでは、ローソク足と出来高の基本的な見方と、その重要性について解説していきます。

「出来高価格分析の完全ガイド」は、一貫して「ローソク足は必ず出来高とセットで見ろ」と述べています。つまり、ローソク足と出来高を一緒に見ることで、株価の動きの裏付けを取ることができるのです。

ローソク足の基本

ローソク足には「陽線」と「陰線」の2種類があります。始値よりも終値が高ければ陽線、逆に始値よりも終値が低ければ陰線となります。具体例を挙げると、始値が100円で終値が150円の場合、陽線となります。この幅がローソク足の「実体」となり、始値から高値や安値までの差が「ヒゲ」となります。

ローソク足にはさまざまな時間足があります。例えば3分足では、3分ごとの値動きが1本のローソク足になります。5分足、1時間足、4時間足などもありますが、基本的な見方は同じです。

出来高の重要性

出来高は、株価の動きの裏付けとなります。出来高が大きければ、その価格の動きは本物である可能性が高いです。逆に、ローソク足の長さに対して出来高が小さい場合、それは偽物の動きである可能性があります。

本物の上昇トレンドでは、ローソク足の長さと出来高が比例します。出来高が増加しながら株価が上昇する場合、それは信頼できる上昇トレンドです。一方で、出来高が減少しているにもかかわらず株価が上昇している場合、それは偽物の上昇である可能性が高いです。

ローソク足の基本パターン

株式投資初心者が覚えておくべきローソク足の基本パターンは以下の3つです。

1. 上ヒゲ: 取引時間中に高値を付けたが、最終的に下がって終わるパターン。これは下落への方向転換を示唆します。
2. 下ヒゲ: 取引時間中に安値を付けたが、最終的に上がって終わるパターン。これは上昇への方向転換を示唆します。
3. 十字線: 売りと買いの勢力が拮抗している状態。この十字線が出ると、相場が上か下に方向転換する可能性があります。

実例で見るローソク足と出来高の関係

実際のチャートを例に見てみましょう。例えば、シフトの株価チャートでは、決算発表後に普段の10倍以上の出来高が発生し、十字線を形成しました。これは株価が上昇するか下落するか迷っている状態を示しています。

また、GAテクノロジーズのチャートでは、高値圏内で下ヒゲが出た場合、それが天井のシグナルとなることが多いです。普段の出来高よりも急増している場合は、売り圧力が強まっている証拠です。

流れ星パターン

ソフトバンクグループのチャートでは、長い上ヒゲが連続している場合、それは天井の合図となることが多いです。特に出来高が伴っている場合は、強い天井のシグナルと考えられます。

ブレイクアウトと出来高

三角持ち合いのブレイクアウト時には、出来高の増加が重要な指標となります。例えば、民間部のチャートでは、ブレイクアウト時に出来高が急増しているため、本格的なブレイクアウトと判断できます。出来高が伴わないブレイクアウトは、信頼性が低いので注意が必要です。

まとめ

価格と出来高を必ず一緒に見ることが重要です。出来高が大きければ、その価格の動きは真実である可能性が高いです。出来高が急増するタイミングでは何かが起こる可能性が高いので、注目する必要があります。

関連する質問と回答

1. ローソク足とは何ですか?

ローソク足は、株価の始値、終値、高値、安値を視覚的に表示するためのチャート形式です。陽線と陰線の2種類があり、色や形によってその日の価格変動を示します。

2. 出来高とは何ですか?

出来高は、特定の期間に取引された株式の総数を示します。出来高が多いほど、その価格変動の信頼性が高まります。

3. なぜローソク足と出来高を一緒に見ることが重要なのですか?

ローソク足と出来高を一緒に見ることで、価格の動きの裏付けを取ることができます。出来高が伴っている場合、その価格変動は信頼性が高いです。

4. 十字線とは何ですか?

十字線は、始値と終値がほぼ同じで、高値と安値が大きく離れている形のローソク足です。相場が上昇か下降か迷っている状態を示します。

5. ブレイクアウトとは何ですか?

ブレイクアウトは、価格が特定の抵抗線や支持線を突破することを指します。出来高が伴うブレイクアウトは信頼性が高く、トレンドの転換を示すことが多いです。

この記事が、株式投資初心者の方にとって、ローソク足と出来高の基本的な理解を深める助けとなることを願っています。次回は、三角持ち合いやその他のテクニカル分析について解説していきますので、ぜひお楽しみに!