【株初心者必見】まず知っておくべき14の基本株式用語
株式投資を始めるための基本ガイド
株式投資を始めたばかりの方々からよく聞かれる質問に、「何から勉強したらいいの?」というものがあります。今回は、そんな株初心者の方々に向けて、最初に学ぶべき基本的な内容を解説します。株式投資の世界では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の二つが重要な要素となります。この二つをバランスよく学ぶことで、より効果的な投資判断ができるようになるでしょう。
株初心者がまず学ぶべきこととして、ローソク足と出来高、業績分析、移動平均線、三角保ち合い、カップ・ウィズ・ハンドルなどの基本的なテクニカル指標があります。これらを理解することで、株価の動きを予測しやすくなります。
まずはローソク足と出来高から見ていきましょう。
目次ローソク足と出来高
ローソク足は、株価の動きを視覚的に表すための基本的なツールです。日足、週足、月足など、期間を設定することで、その期間内の値動きを一目で把握できます。ローソク足には、始値、高値、安値、終値が表示されており、これによりその期間内の値動きの範囲を把握することができます。
出来高は、一定期間内に取引された株式の総数を表します。ローソク足の下に表示されることが多く、出来高が多いほどその期間内に多くの売買が行われたことを示します。
トレーディングビューなどのチャートツールを使うと、これらの情報を簡単に確認することができます。ただし、日経平均株価など一部の指数では、出来高が表示されないこともあるので、その場合は別のツールを利用する必要があります。
ファンダメンタルズ分析:EPS、ROE、ROA
ファンダメンタルズ分析では、企業の業績や財務状況を分析します。以下の3つの指標は特に重要です。
EPS(修正一株益)
EPSとは、一株当たりの純利益を示す指標です。企業の収益性を判断するための基本的な指標であり、EPSが高いほどその企業が効率よく利益を生み出していることを示します。株価はEPSを基に計算されることが多く、EPSが上昇することで株価も上昇しやすくなります。
ROE(自己資本利益率)
ROEは、自己資本に対する純利益の割合を示す指標です。これは企業がどれだけ効率よく自己資本を使って利益を生み出しているかを示します。一般的にROEが10%以上であれば優良企業とされ、20%以上であれば非常に優良な企業と見なされます。
ROA(総資産利益率)
ROAは、総資産に対する純利益の割合を示す指標です。これは企業がどれだけ効率よく総資産を使って利益を生み出しているかを示します。一般的にROAが5%以上であれば優良企業とされます。
売上営業利益率と売上高成長率
売上営業利益率と売上高成長率も重要なファンダメンタルズ指標です。
売上営業利益率
売上営業利益率は、売上高に対する営業利益の割合を示す指標です。この指標が高いほど、その企業が効率よく利益を生み出していることを示します。売上営業利益率が高い企業は、価格競争に巻き込まれにくく、競争力が高いと判断されます。
売上高成長率
売上高成長率は、一定期間内の売上高の増加率を示す指標です。この指標が高い企業は、成長性が高く、新たな市場や顧客を獲得する能力があると判断されます。特にIT系のグロース株では、この指標が重視されます。
損益計算書(PL)
損益計算書(PL)は、企業の収益性を評価するための基本的な財務諸表です。これを理解することで、企業がどのように利益を生み出しているのか、どの部分にコストがかかっているのかを把握できます。
PLには、売上高、売上原価、売上総利益、販売管理費、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益などの項目があります。これらの項目を理解することで、企業の収益構造を把握しやすくなります。
テクニカル分析:移動平均線
移動平均線(MA)は、一定期間内の株価の平均値を線でつなげたものです。これにより、株価のトレンドを視覚的に把握することができます。25日、50日、75日、200日移動平均線などがよく使われます。
移動平均線は、短期的なトレンドと長期的なトレンドを確認するために使用されます。例えば、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けると、買いのシグナルとされることが多いです。
三角保ち合い
三角保ち合いは、株価が一定の範囲内で上下しながら収束していくパターンです。このパターンが形成された後に株価がブレイクアウトすると、大きな値動きが期待できます。特に出来高が伴ってブレイクアウトする場合は、強いトレンドが発生する可能性が高いです。
カップ・ウィズ・ハンドル
カップ・ウィズ・ハンドルは、株価がカップの形を形成し、その後ハンドルの形を作るパターンです。高値圏内でこのパターンが出現すると、強い上昇トレンドが期待できます。このパターンも出来高が伴って形成されることが多く、信頼性が高いです。
MACD
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、トレンドの方向性を示す指標です。0より上であれば上昇トレンド、0より下であれば下落トレンドを示します。シンプルで使いやすい指標ですが、他の指標と組み合わせて使うことで、さらに精度が高まります。
RSI
RSI(Relative Strength Index)は、株価の過熱感を示す指標です。70以上であれば買われ過ぎ、30以下であれば売られ過ぎと判断されます。この指標を使うことで、株価の過熱感を確認し、利益確定やエントリーポイントを決めるのに役立ちます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、株価の変動範囲を示す指標です。バンドの上限に達すると過熱感があり、株価は下落する可能性が高くなります。逆にバンドの下限に達すると、株価は上昇する可能性が高まります。ボリンジャーバンドを使うことで、トレンドの継続性や反転のタイミングを把握しやすくなります。
これらの基本的な指標を理解することで、株価の動きを予測し、効果的な投資判断ができるようになります。株式投資の成功率を高めるためには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方をバランスよく学ぶことが重要です。
関連する質問と回答
Q1. 株式投資を始めるためにはどのくらいの初期資金が必要ですか?
A1. 株式投資を始めるための初期資金は自由ですが、最低でも数万円から始めることが推奨されます。証券会社によっては、少額から投資できるサービスもありますので、自分の予算に合ったものを選びましょう。
Q2. 株式投資におけるリスクをどのように管理すれば良いですか?
A2. リスク管理には分散投資が有効です。複数の銘柄や業種に投資することで、一つの銘柄の値動きに影響を受けづらくなります。また、損切りラインを設定し、一定の損失が出た場合には早めに売却することも重要です。
Q3. 株式投資における税金はどのように扱われますか?
A3. 株式投資の利益には、譲渡所得として税金がかかります。通常、利益の20.315%が税金として徴収されます。また、損失が出た場合は、翌年以降の利益と相殺することができます。
Q4. 長期投資と短期投資の違いは何ですか?
A4. 長期投資は、数年から数十年にわたって株式を保有し、企業の成長とともに利益を得る方法です。短期投資は、数日から数ヶ月の間に株価の変動を利用して利益を狙う方法です。長期投資はリスクが低く安定している一方、短期投資はリスクが高く利益も大きい可能性があります。
Q5. 初心者におすすめの銘柄選びのポイントは何ですか?
A5. 初心者には、業績が安定している大手企業や、成長性が高いグロース株がおすすめです。また、株価が割安であることを示す指標(PERやPBR)を確認することも重要です。分かりやすいビジネスモデルを持つ企業を選ぶと良いでしょう。
株式投資は知識と経験が必要ですが、基本をしっかりと学び実践することで、成功に近づくことができます。この記事が、あなたの株式投資の第一歩をサポートするものとなれば幸いです。